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隅倉麻子さん 集積光デバイスと応用技術研究会 "学生ポスター優秀賞" 受賞

2014年1月30日から31日に栃木県で開催された集積光デバイスと応用技術研究会において、隅倉麻子さん(大学院修士課程1年)が学生ポスター優秀賞を受賞しました。この賞は、学生によるポスター発表コンテストにおいて優秀な人に贈られる賞です。

学会名第3回集積光デバイスと応用技術研究会
研究テーマテラヘルツ波集積回路の実現に向けたフォトニック結晶伝送路と入出力デバイス(2014/1/30)
概要テラヘルツ波帯の超低損失フォトニック結晶平面導波路と入出力デバイスとしてのグレーティングカプラの実現

我々は大型なテラヘルツ波システムを小型集積化する為の受動素子の設計に取り組んでいる。今回はその主要素子である伝送路と入出力デバイスの設計について報告した。
設計した伝送路は、フォトニック結晶の電磁波閉じ込めの技術をテラヘルツ波帯に応用することにより、電磁波の伝送効率を示す指標である伝搬損失を0.2 dB/cm以下まで低減、現状の平面導波路技術を1桁以上下回るものである。この伝送路を用いて、世界初となるテラヘルツ帯の平面導波路を用いたHDTV信号伝送のデモンストレーションにも成功した。

また、我々が作製した入出力デバイスは、グレーティングカプラと呼ばれる自由空間とシリコン基板間でのテラヘルツ波の行き来を可能とする構造を利用している。今回は前述のフォトニック結晶伝送路と同一基板に作製し、伝送路からテラヘルツ波を空間に出力させる実験について報告した。
本研究は伝送路や入出力デバイスなどの組み合わせによるテラヘルツ波集積回路実現への、展望を示す結果である。

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