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安田 優 君 2015年電子情報通信学会総合大会"エレクトロニクスソサイエティ学生奨励賞"受賞

2015年3月11日に立命館大学で開催された、2015年電子情報通信学会総合大会において、安田 優 君(M2)がエレクトロニクスソサイエティ学生奨励賞を受賞しました。この賞は、学生によるプレゼンコンテストにおいて優秀な人に贈られる賞です。

団体名2015年電子情報通信学会総合大会
題目BPSK変調方式を用いた300 GHz帯無線技術の検討

今回受賞対象となりました「BPSK変調を用いた300 GHz帯無線技術の検討」は、300 GHz 帯無線への多値変調の導入を目的に、まず2 値位相変調(BPSK)コヒーレント通信について研究したものです。超高速無線通信の実現が期待されるテラヘルツ(THz)波無線通信へコヒーレント多値変調を導入することは、受信感度向上とスペクトル利用効率向上の2つの観点から重要となっています。これまで、光周波数コムから光フィルタを用いて切り出された2本の光波のビート信号を光電変換するキャリア生成法がコヒーレント伝送に用いられていました。しかし、切り出された2本の光波が別々の光ファイバを伝搬した場合、各々独立した位相揺らぎが生じるため、THz波の位相が変動し、データ信号の復調には,受信側においてデジタル信号処理が必須で、伝送特性の評価はオフラインで行われているといった問題がありました。そこで本研究では、独自の位相安定化システムを用いることでコヒーレントTHz波を生成し、BPSK変調を用いた300 GHz帯無線において、20 Gbpsのリアルタイム・エラーフリー伝送に成功しました。また、同システムにおいて、BPSK変調を用いた場合、オンオフ変調(OOK)を用いた場合に比べ、2 dB以上の受信感度向上が確認され、理論値(3 dB)に近い改善性能を得ることができました。

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