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安田 優 君 2015 International Union Radio Science Japan Radio Science Meeting "Student Paper Competition 2nd prize"受賞

2015年9月3日に東京工業大学で開催された、URSI-JRSM-2015において、安田 優 君(M2)が2nd prizeを受賞しました。この賞は、講演会参加者によるStudent Paper Competitionにおいて優秀な人に贈られる賞です。

学会名2015 International Union Radio Science Japan Radio Science Meeting
題目Terahertz Wireless Transmission Enabled by Photonics Using Binary Phase-shift Keying at 300 GHz

今回受賞対象となりました「Terahertz Wireless Transmission Enabled by Photonics Using Binary Phase-shift Keying at 300 GHz」は、300 GHz 帯無線への多値変調の導入を目的に、まず2 値位相変調(BPSK)コヒーレント通信について研究したものです。超高速無線通信の実現が期待されるテラヘルツ(THz)波無線通信へコヒーレント多値変調を導入することは、受信感度向上とスペクトル利用効率向上の2つの観点から重要となっています。これまで、光周波数コムから光フィルタを用いて切り出された2本の光波のビート信号を光電変換するキャリア生成法がコヒーレント伝送に用いられていました。しかし、切り出された2本の光波が別々の光ファイバを伝搬した場合、各々独立した位相揺らぎが生じるため、THz波の位相が変動し、データ信号の復調には,受信側においてデジタル信号処理が必須で、伝送特性の評価はオフラインで行われているといった問題がありました。そこで本研究では、独自の位相安定化システムを用いることでコヒーレントTHz波を生成し、BPSK変調を用いた300 GHz帯無線において、40 Gbpsのリアルタイム・エラーフリー伝送に成功しました。また、本研究成果は位相変調方式を用いたテラヘルツ波コヒーレント無線通信において、世界最高速度を達成しました。

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