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黒川翼君 ICO-24 "OSA/SPIE Student Paper Award" 受賞

2017年8月21日から25日に京王プラザホテル東京で開催された、米国光学会( OSA ) および国際光工学会 ( SPIE ) が主催する国際学会「The 24th Congress of the International Commission for Optics」において、黒川 翼君 ( 大学院2年生 ) がOSA/SPIE Student Paper Awardを受賞しました。この賞は、上記国際学会に参加した600人以上の研究者のうち、極めて優秀な人に贈られるものです。

SocietyThe 24th Congress of the International Commission for Optics
Theme100 Meter Wireless Transmission at 50 Gbit/s in 300-GHz-band

 無線通信の高速化に向け、テラヘルツ波 ( 100 GHz ~ 10 THz ) を搬送波として用いる「テラヘルツ波帯無線通信」が近年注目されている。中でも、300GHz帯での研究が盛んに行われており、実際、単一キャリアで50Gbit/sまでの無線伝送が報告されている。しかし、これまで報告されているテラヘルツ波帯無線通信の伝送距離は、数10cm程度である。そのため、テラヘルツ波帯無線通信の実用化に向けては、伝送距離の長尺化が必要不可欠とされていた。

 本研究は、長距離伝送用に設計した高利得リフレクタアンテナ ( 53 dBi ) と復調にコヒーレント検波方式を導入することで、世界最高速度である50Gbit/sの伝送速度を保ったまま、伝送距離を100mまで長尺化することに成功した。これは、世界で初めての成果であり、テラヘルツ波帯無線通信の実応用化に向けた極めて有用な成果である。

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